☆天領のたまもの(静岡/AOI BREWING×一騎醸造×Craft Kunitachika)
Style:Blonde Ale w/Koji
ABV:5.0%
そして、いつものように阿久沢さん絡みのビールの説明はまるっとコピペ(笑)!
以下、どうぞ!
このビール『果実をかじるかのようなさわやかさ』
伝統と⾰新の融和を追求しキレのあるビールを⽬指すAOI BREWINGと麹を駆使した⽇本らしさあるビールを⽬指すIKKI BREWINGのコラボレーション。
1 種類の淡⾊⻨芽、⽩麹、ホップ、酵⺟、最⼩限の原料、シンプルだけど、つまらなく単調とは⼀線を介した味わい。
麹⽶には東京国立のCraft Kunitachikaさんを通じ、東京⼋王⼦の澤井農園のカルガモ農法で育てられたキヌヒカリを使用。
それぞれのゆかりある⼟地、静岡、三島、東京が江⼾幕府の直轄領「天領」であったことから、それぞれの想いが合わさったビール 「天領のたまもの 」
人々がよりそえるようなビールを目指す共通の想いをもつブルワリーのコラボレーション、最小限の原料とつくり手のポテンシャルを引き出したビールが今ここに!
[こんなところにこだわりました - 思想編 - ]
・ ビールの主原料になる「⻨芽」は⻄洋の糖化技術の代表格、⼀⽅、東洋の糖化技術の代表格は⽇本酒や味噌、焼酎などで活躍する「麴(糀, こうじ)」です。
⽇本は醗酵の国、そして古来から多くの海外の技術を取り⼊れ⼯夫して同化さ せてきました。そこで、⻄洋の糖化技術「⻨芽」と東洋の糖化技術「麹」のハイブリッドビールを醸しました!
・ 麹(こうじ)という字は、「糀」という国字もあります。漢字の如く、⽇本酒では⽶を原料として、そして麹菌が醸し仕上がる様⼦はまさに「⽶の花」のよ うでその姿と美しさはこのうえないものです。
ビール造りで、⽶麹をつかうことは⽇本の美しい⽔⽥の⾥⼭⾵景を守ることにも繋がります。このビールを飲む⼈は、今⽇から「呑んだくれ」でなく「⾥⼭ を守る呑んだくれ戦⼠」だと⾃信をもって⾔えるのです!
・お⽶は、東京都国⽴市のKunitachikaからのご紹介。東京都⼋王⼦市で12 代続く農家澤井農園のキヌヒカリ。そのお⽶を IKKI 醸造の阿久澤が⼿塩にかけて製麹しました。
・ 珍妙奇特な⼿法を多く⽤いてます。しかし、味はよい意味での普通な味わい。 ⼀回のむだけの物珍しいビールでなく、また飲みたいという寄り添えるようなビールを⽬指しているからです。
・ 実はブルワー同⼠のケンカもちょっとあったんですけど、でもそれ含めてコラボレーション。打ち合わせから出荷まで、そして思想のぶつかり合いあってこそのコラボレーションビールなんです。 僕たち造り⼿も楽しんで、そして、飲む⼈たちて⼀緒に笑顔でいたい。その道 のりの中でぶつかりあってなんぼなんです。
【 こんなことをしました - マニアック編 - 】
・焼酎麹のクエン酸⽣成駆使 - ⽇本ならではの醱酵技術の駆使 柑橘のような爽やかな酸味 クエン酸を⽣み出す⽩麹を⽤いました。⽩麹は焼酎造りで活躍する焼酎麹です。乳酸を⽣み出す乳酸菌に対して、焼酎麹はクエン酸を⽣み出します。まるで柑橘や新鮮な果実を⾷べるかのような酸味の味わいを焼酎麹が醸し出してくれています。
・麹の⼀部を⽢酒化し、乳酸醱酵 - ⽶国クラフトのケトルサワリングをヒントに乳酸醱酵酸味の味わいに厚みを持たせるために⼀部の麹を⽢酒化させたのち、⽇本酒の⽣酛造りで活躍する乳酸菌 Lactbacillus sakei (ラクトバチラス・サケイ)で乳酸発酵させたものをマイシェ(糖化もろみ)に混ぜました。⽶国クラフトで流⾏するケトルサワリングという乳酸醱酵の⼿法をヒントに⾏いました。
醱酵乳酸をなぜいれないのか、サワーモルトを使えばいいじゃん。そんなツッコミがあるかもしれませんが、シンプルレシピを「⼯夫」での完成度を⽬指したいというブルワーどもの酔狂な⾏いなのです (つまり、いい意味の阿呆) ・擬似デコクション法 (なんちゃってデコクション法) ビールの味わいに奥⾏きをつけるために、マイシェ(糖化もろみ)の⼀部を⼀部取り出し、ほのかに⾊と⾵味がつくまでぐつぐつと煮込み、再び元のマイシェに戻しました。
・隠し味にはSorachi Ace - 隠れた名⼿、絶妙な組み合わせをするとホップの⾹りを⾼めるというホップSorachi Ace (ソラチエース)をアクセント程度に『職⼈の勘』で「⼤体これくらいじゃね?」 というライブ感ある投⼊を⾏いました。ソラチエースはAOI BREWINGのブルワー 福⼭と斯波(しわ)の気になるホップで、AOIのビールでも時折活躍しています!
・Kveik (クウェイク)酵⺟ - ノルウェー育ちの新鋭酵⺟。⾼温醱酵もイケちゃうぜ! 今回の仕込みで麹を主⼈公とするなら、HotHead(Kveik /クウェイク)酵⺟はヒロイン的存在。ブルワーみんなの気になるあの⼦はノルウェー育ち。 通常のエール酵⺟が 20 度前後の醱酵とされているところ、35 度前後の醱酵まで「オッケイまかせて!」なパワフルでユニーク酵⺟。 ハチミツや熟したマンゴーのような⽢くうっとりするような⾹りを醸し出します。
そんなスーパーヒロイン、⽬の前にしたら誰だって惚れちゃうでしょう? AOIのブルワーも IKKIのブルワーもゾッコンです。今後、ハウスエールイーストになっちゃったりして!?
...以上です。熱量凄すぎ(笑)。
一言で言うと「普通にマニアック」なビールということです。
なので、そのブルワーたちの良い意味での変態ぶりを良く知っている当店が責任持って皆様にご提供したいと思います。
楽しく飲んでくださいね。
それでは本日も皆様のご来店心よりお待ちしております。
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